Blackmagic Design（ブラックマジックデザイン）が、DaVinci Resolve（ダヴィンチリゾルブ）のiPadのサポートを発表しました。

2022年の第4四半期より、App Storeから無償ダウンロードが可能になる予定ですが、当面はDaVinci Resolveのカットページ、およびカラーページの機能のサポートを予定しています。
iPadでDaVinci Resolve Studioの機能を使用したいハイエンドユーザーを対象に、一度限りのアプリ内購入でアップグレードができます。

DaVinci Resolve for iPadでは、標準のDaVinci Resolveプロジェクトファイルを読み込んだり、作成することが可能です。
このファイルは、デスクトップ版のDaVinci Resolve 18と互換性があり、Blackmagic Cloudでプロジェクトをホストできるので、世界中の多くのユーザーと共同で作業ができます。

対応しているファイルフォーマットは、H.264、H.265、Apple ProRes、Blackmagic RAWです。
クリップは、iPad Proの内部ストレージと写真ライブラリのほか、外部接続しているUSB-Cメディアディスクか、iCloudから読み込むことが可能です。

DaVinci Resolve for iPadは、デスクトップ版のDaVinci Resolveと同じように、カラーページとカットページのすべての機能を使用できますが、画面サイズの関係で、メニューバーがないなど、一部のUIが変更されています。
また、DaVinci Resolveプロジェクトを開くことが可能で、Blackmagic Cloudを介し、共有されているコラボレーティブプロジェクトにも対応しています。

DaVinci Resolve for iPadでは、プロ仕様のツールとコードベースを使用できますが、FairlightオーディオページやFusionビジュアルエフェクトページは含まれていません。
iPad用のこれらのソフトウェアコードは、現在作成中とのことです。
開発は今後も継続し、将来的には対応させる予定だそうです。

エディットページはiPad用には含まれていません。
キーボードとマウスを使用し、大きな画面で作業を行うことを前提に開発されたこのページの機能を、変更せずにそのままiPadに移行することは困難です。
同ページをよく使うエディターは、不便を感じるかもしれません。
エディットページは、そのために今後もデスクトップ版のみ対応となるようです。

iPadでエディットページを使用できないということは、カットページにはより多くの機能が必要だということです。
そのためにiPadのカットページには、オーディオサポートの強化、キーフレーミング、分割編集などの編集機能を追加する予定だそうです。

参照　PRONEWS