無名の一般人が、スマホ1台で気軽に、月に100万円以上稼ぐ例も多いことから、昨今、「ライブ配信」が急激に市場拡大をしつつあります。
ライブ配信アプリの配信で収入を得るライバーは、YouTuberに次ぐ新しい職業となるかもしれません。
そこで、活動開始から半年弱のわずかな期間で日本一になり、『ライブ配信で1億円稼いだ話』を上梓したばかりの伝説のライバー福岡みなみさんに、ライブ配信の世界についてお聞きしました。
ライブ配信で「稼ぐ」ということ
2020年の3月、コロナ渦の外出自粛期間中で本業のタレント活動が難しくなった福岡さんが、「自分の生活費くらいは自分で稼ぎたい」と思い、始めてみたのがライブ配信でした。
最近、「ライブ配信」という言葉を耳にする機会が増えたと思いますが、どんなものかはよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
ライブ配信は、リスナーにアイテムを投げてもらう=投げ銭をしてもらうことで、稼ぐことができるプラットフォームです。
(InstagramやYouTubeなど生配信可能なプラットフォームは各種ありますが、ここでは課金アイテムのギフティングが主目的であるサービスのみに的を絞って紹介していきます)
福岡さんは、配信を頑張れば、頑張った分だけ稼げる、自分の頑張り次第で結果が変わるってなんか楽しそう!と思ったそうです。
「毎月100万円以上」も稼いでいる無名の人
現実世界で、月に100万円を稼ぐのはすごく難しいですが、ライブ配信の世界では、スマホ1台で簡単に稼げてしまうと、福岡さんは言います。
ノルマはないので、配信の長さや頻度も自由に決められます。
仕事の合間の空き時間や、夕飯を作りながら、寝る前の時間など、自分のペースでアルバイトに近い感覚で稼げるそうです。
最近では、Pococha(ポコチャ)や、TikTok、17LIVE、LINE LIVEなど多くのアプリがあり、ライブ配信が身近になってきました。
毎日配信している人はまだ少ないものの、タレントやインフルエンサーでない無名の一般人で、月100万円以上ライブ配信だけで稼いでいる人も日本に数千人はいると福岡さんは話します。
容姿や年齢問わず誰でも
ライブ配信で稼げるのは、若くて可愛い女の子だけと思われがちですが、そんなことはないそうです。
人気ライバーの見た目や年齢は実に様々で、普通の会社員や主婦、男性もいます。
ライブ配信では、ただ綺麗な人よりも、「頑張りたい」という根性が伝わってくる人や、好きなことを楽しそうに配信している人の方が応援してもらえるそうです。
見た目に自信がなければ、アプリで加工できるし、年齢も自分が言わなければわかりません。
福岡さんは、ライブ配信は仮想現実の自分が「なりたい自分」になれる場所だと言います。
「距離感の近さ」がライブ配信の魅力
福岡さんは、ライブ配信は、ライバーの家とリスナーのいる場所を繋げる窓だと話します。
ライブ配信に参加すれば、遠くにいても一瞬で繋がることができます。
リスナーがアメリカにいても、コメントをすることで、日本にいるライバーと気軽に会話できます。
しかもライブ配信は、スマホ画面いっぱいにライバーの顔が映し出され、距離が近いので、実際に会っているような感覚が生まれます。
ライブ配信の一番の魅力はこの「距離感の近さ」だそうです。
また、ライブ配信には「コミュニティ」としての機能もあるそうです。
仕事で疲れている時でも、配信を見に行けば笑顔で「お疲れさま」と言ってもらえたり、何気ない日常会話ができたりします。
人と会うのが難しい今、孤独を感じずにすむ場所になったり、気軽に話せる相手になるライバーは、ある意味、リスナーにとって家族や友達よりも身近な存在なのかもしれません。
大勢よりも一人一人と
ライブ配信が稼げるのは何故でしょうか?
リスナーがライバーに課金したくなるのは何故でしょうか?
他のSNSでは、フォロワーを多く集めることが大切ですが、ライブ配信は、一度に集めるのは数十人でOKだそうです。
重要なのは、大勢に見てもらうことより、全員と会話することだからです。
ライブ配信で稼ぐためには、一人一人のリスナーと仲良くなることが大事です。
それぞれといかにコミュニケーションを深め、人間関係を築けるかがカギとなります。
福岡さんは、仲良くなれるように、配信を見に来てくれた人全員の名前や会話の内容を覚えたり、毎回配信に来てもらえるような工夫をいろいろとしたそうです。
現実の世界でも、会話した相手には親近感が湧くように、友達になったような感覚で、ライバーを「応援したい」気持ちが自然とリスナーには生まれます。
ライブ配信での応援の手段は「アイテムを投げること」。
応援してくれる人の熱量の分だけアイテムを投げてもらえる=稼げるということになります。
また、自分の夢をライバーに託しているという側面もあるそうです。
自分は日本一にはなれないけれど、ライバーを応援することで一緒に頂上に登る夢を体験できる、応援している野球チームを優勝させたいという感覚と似ているかもしれません。
リスナーはアイテムを投げることで、ワクワク感やハラハラの「非日常」を体感するのです。
参照:YAHOO!ニュース
LEAVE A REPLY